第1章 開業準備 第3節 開業までの流れ

(1) 家族で開業の話をする

(2) 開業場所を決める

候補地は2つか3つ位に絞り、特に第一候補地を決めておく。

(3) 第一候補地の土地を探す

(4) 医療器械の見積もりを出す

医療器械はいつでも見積もりが出ると思い、ついつい後回しになるが以下の理由から早めに行う。I 総額の予算を掴むため、II 機械卸ごとに若干価格差があることから見積もりを比べる、III 新品購入で予算オーバーな時に中古機械を探す。

 建築会社を選定する。

土地が見つかる前に行う2社位に絞る(建築会社の場合には競合させるのに土地が見つかる前に絞る)。又は設計士を選定する。

(5) 「土地」・「テナント」の候補地が出る。適切な開業地か調べる(第1節を参照)

(6) 「土地建物を購入した場合」

物件が決まり土地契約をする。同時に建物の見積もり、医療器械の見積もりとともに金融機関に融資を申し込む(この時にローン特約として融資が実行されなかった場合には白紙撤回できる特約を付けてもらう)

 「テナントの場合」
  • 物件が決まりテナント契約をする。(「土地建物を購入した場合」の様な特約はない)契約すると家賃が発生するので設計・施工と準備よく進める。内装工事は一般的には2ヶ月位かかる)
  • 人を雇う場合には求人を開始する。
  • 「動物病院開業予定地」と看板を出す。(他の開業を抑止する・地域に宣伝する)

(7) 融資決定・土地登記完了

この時点で土地は自分のものなので安価なもので良いので「動物病院開業予定地」と看板を出す。

(8) 物の建築開始(建築は一般的には3ヶ月から5ヶ月位かかる)

人を雇う場合には求人を開始する。

(9) チラシの配布エリアを決める

各新聞社によって配布エリアが違うので事前調べておく。

(10) 医療器械搬入→家畜保健所開設届を出す

税務署等に開業届等を出す→チラシ配布→開業(最近は開業日前に内覧会を行う場合がある)。